町立湯河原美術館にて開催中の現代作家展、
美術作家ゆるかわふう個展「うふつちぬゆ」の
ギャラリートーク&沖縄民謡ミニライブが
3月31日に開催されました。
予約不要のイベントでしたので、
何人のお客様がいらっしゃるかは事前に分からず、
多くて30名程だろうと予想して椅子を用意していたのですが、
開始直前に予想を大幅に上回る80名以上のお客様が会場にいらっしゃいました。
急遽、椅子も増やしましたが、それでも立ち見の方もいらして、
大変ご不便をお掛けし、申し訳ありませんでした。
私の解説は30分程の短い時間でしたが、途中、たくさんの素敵な質問や提案が頂けて、
次回につながる新しいアイディアも頂けました。
今回のギャラリートークでは、
アンマー・ウタサーのあしゃぎさんに、
無理を言って沖縄民謡の三線演奏をお願いしたところ、
ご快諾していただき作品とのコラボライブが実現しました。
あしゃぎさんは、生まれ故郷である琉球の古い言葉をとても大切にされていて、
絶えてしまわないようにと、唄として後世に語り継がれています。
展示タイトルの「うふつちぬゆ」は、沖縄民謡「月ぬ美しゃ」の歌詞の一節です。
ライブでは「満月の夜」に相応しい曲を選んで唄っていただきました。
あしゃぎさんの澄んだ美しい歌声には、
青い海の彼方に煌々と浮かぶ月明かりを眺めてきた琉球人の魂が宿っています。
海の青、空の青、夜空の青、人は昔から様々な青を眺めてきました。
私たちの細胞に刻まれた古い記憶を呼び覚ますことができるような、
どこか懐かしい気持ちのする展示空間を演出しております。
展示期間も半分が過ぎ、残り2週間となりました。
お近くにお越しの際は、是非湯河原美術館まで足をお運びください。